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鹿児島県霧島市大窪の地すべり?

 霧島市霧島地区の地質

産総研地質図地すべり地形分布図・ハザードマップ
 霧島市霧島地区(旧霧島町)は北は霧島山本体から南は霧島川・手篭川流域まで南北に細長い地域です。地質的には北は活火山ですが、南はシラス(入戸火砕流堆積物)に広く覆われています。基盤は四万十層群・国分層群・加久藤火砕流・古期霧島火山などからなり、複雑です。入戸火砕流の噴出源は、すぐ近くの姶良カルデラ、それが古期霧島火山を這い上った訳ですから、その層相も複雑です。フローユニットもいくつかあるようです。その浸食過程も基盤の旧地形を反映して複雑ですし、海水準変動と火山活動もそれに加わりますから、解析は大変です。

 地形画像診断

≪地形診断マップの使い方≫
 地形画像診断は各種地形情報を勘案して行います。下記オーバーレイの中から必要な情報にチェックを入れて重ね合わせます。上にあるほうが優先されますから、右横の両矢印(up/down)をドラグして順序を入れ替えてください。透明度は横バーで自由に変えられます。回転・傾動もできます。
(Shift+drag:回転・ズーム、:正常方向復帰、alt+drag:傾動、:全画面表示、Esc:復帰、:著作権・凡例表示、:地図選択)
3Dモデル
3Dマップ(範囲内はLiDAR計測標高使用、それ以外は地理院標高タイル)
ただし、この図はkmlを読み込めない。[産総研西岡芳晴氏提供]


 広域地形解析

アナグリフ(赤青メガネが必要)


参考文献
  1. 荒牧重雄(1969), 鹿児島県国分地域の地質と火砕流堆積物. 地質学雑誌, Vol.75, No.8, p.425 - 442.
  2. 森脇 広・松島義章・杉原重夫・大平明夫・大木公彦・増淵和夫・弦巻賢介(2015), 鹿児島湾北岸,国分平野における過去15,000年間の海面変化と古環境変化. 第四紀研究, Vol.54, No.4, p.149-171.
  3. 大木公彦・湯浅秀隆(2012), 天降川中流・上流域の地形・地質に関する一考察. 鹿大理紀要, Vol., No.43, p.19-29.
  4. 沢村孝之助(1957), 5万分の1地質図幅説明書 国分. 地質調査所, 19pp. + 3pp.
  5. 宇都浩三・阪口圭一・寺岡易司・奥村公男・駒沢正夫(1997), 20万分の1地質図幅「鹿児島」. 地質調査所.
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  7. (), . , Vol., No., p..
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参考サイト

初出日:2021/04/11
更新日:2021/09/05